【年収500万円を独立して稼ぐ6つのステップ 開業準備編】
目次
はじめに
年収500万円を超えるためのステップ概要
1.あなたが他人よりも強い分野を確立する(主たるものと従たるもの2つあればよい)
2.独立可能な資格・技能等(例えば、士業等)を取得する(シグナリングになる経歴でも可)
3.最低限必要なスキルを身に着ける(マーケティング、IT、会計等)
4.最低限必要なコミュニケーション能力を身に着ける
5.具体的にあなたのビジネスに寄与する人脈を構築する
6.具体的な事業計画書を作成する
はじめに
先日は、年収1000万円を稼ぐ方法の記事を書きました。
しかし、その前段階として、あるいは、最低500万円でいいので稼ぐにはどうしたらいいか教えてほしいという声を聞きました。
年収500万円は月に40万円稼いだとしても、480万円なので到達しない金額です。決して高くはありませんが、日本人の平均年収からみても低いものではありません(普通以上)。
下記をきちんと実行すれば、1年間で500万円は軽々こえることができるはずです。
年収500万円を超えるためのステップ概要
そこで、独立後の最初の1年間で500万円を突破する方法がこちらです。
1.あなたが他人よりも強い分野を確立する(主たるものと従たるもの2つあればよい)
2.独立可能な資格・技能等(例えば、士業等)を取得する(シグナリングになる経歴でも可)
3.最低限必要なスキルを身に着ける(マーケティング、IT、会計等)
4.最低限必要なコミュニケーション能力を身に着ける
5.具体的にあなたのビジネスに寄与する人脈を構築する
6.具体的な事業計画書を作成する
1.あなたが他人よりも強い分野を確立する(主たるものと従たるもの2つあればよい)
まず、得意とする分野は、資金が比較的かからないものがよいでしょう。例えば、行政書士業を開業するとしましょう。しかし、単なる行政書士では付加価値が付きません。「●●に強い行政書士」が求められます。
例えば、強みが次の3つあるとしましょう。IT×許認可×中小企業支援の場合、➀許認可を取って開業➁融資や補助金による中小企業支援➂IT活用による業務効率化や広告宣伝という3回もお客様との取引が続くことになります。
2.独立可能な資格・技能等(例えば、士業等)を取得する(シグナリングになる経歴でも可)
「独立可能な」資格・技能というのがポイントです。独立ができないような簡単な資格では単独では、あまり意味がありません。しかし、単独ではないということは、1で示したように他分野との組合せによっては強みになりえます。
また、無資格の場合、経歴も重要になります。開業独立したての新人は、過去で判断されるためです。
3.最低限必要なスキルを身に着ける(マーケティング、IT、会計等)
ビジネスをやっていくうえで必要なスキルとして、マーケティング、IT、会計(税務も含め)は求められるでしょう。上記がなければ、効率的な業務は遂行が極めて困難になります。
4.最低限必要なコミュニケーション能力を身に着ける
ここでいうコミュニケーション能力とは、おしゃべりがうまいことではありません。相手の立場に立って分かりやすく話せるか?また、交渉はうまくできるか?交渉をするということは相手がどのような人かをノンバーバル(非言語)面も含めて把握する必要があります。
5.具体的にあなたのビジネスに寄与する人脈を構築する
具体的というのがポイントです。集客面、仕入れ面、外注面、その他協力も含め、様々な人脈を構築する必要があります。最低でも、上記4つの面において、主たる人(グループ)と従たる人(グループ)の2人(グループ)は確保すべきです。一つがダメになったときに、ビジネスがうまくいかなければ立ち行かなくなってしまうためです。
6.具体的な事業計画書を作成する
まずは、あなたが参入しようとしている業界の3C分析を行います。3Cとは、自社、競合、顧客(市場)の分析のことです。
では、顧客(市場)に関してですが、マクロ環境についてはPEST分析を行います。PEST分析とは、「政治」・「経済」・「社会」・「技術」環境の分析のことです。
次に、競合に関してですが、5(ファイブ)フォース分析を行います。5つの要因である、「同業他社との競合」、「新規参入の脅威」、「代替品の脅威」、「売り手の交渉力」、「買い手の交渉力」で分析します。
それから、自社に関してですが、VRIO分析を行います。VRIO分析では、「経済的価値」、「稀少性」、「模倣困難性」、「組織」の4つの観点から分析していくのですが、組織については、開業当初は一人または少人数なので人と捉えても差し支えないと思います。
4つの観点について、それぞれ経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ・ネットワークについて評価していきます。
これで、自社・競合・市場分析が完了しました。具体的なモノやサービスを販売して、売上を得ることになりますが、ここで重要になるのがSTP分析と4P分析です。STP分析とは市場細分化、参入市場の選択、自社の立ち位置の確立のことです。4Pとは製品・価格・流通・広告宣伝のことです。
STPの例では、コーヒーの中の高級なハワイ産のコーヒーをリーズナブルな価格で提供する等が考えられます。
4Pの例では、高級なオリジナルコーヒー(製品)を1杯800円(価格)で店舗(流通)で売り、Instagram等のSNSでプロモーションを行うことが考えられます。
800円という価格は、1000円程度で提供される質のものをリーズナブルな価格でという例です。
それでは、具体的に何に参入するかを決定するかが問題になりますが、SWOT分析及びクロスSWOT分析で明らかにしていきましょう。
まず、SWOT分析とは、「強み」、「弱み」、「機会」、「脅威」の4つの要素からなる分析です。これまでの分析を見ながら当てはめてみてください。
強み 弱み
ヒトモノカネ情報 ノウハウネットワーク についてVRIO分析実施 |
ヒトモノカネ情報 ノウハウネットワーク についてVRIO分析実施 |
機会 | 脅威 |
市場規模が大きいこと、市場成長率が高いこと、 追い風になる事項 |
市場規模が大きくないこと、 市場成長率が低いもしくはマイナス 向かい風になる事項 |
上記の4つの要素からクロスSWOT分析を行います。
➀強み×機会=積極戦略
➁強み×脅威=差別化戦略
➂弱み×機会=弱点強化戦略
➃弱み×脅威=防衛戦略
強み | 弱み | |
機会 | 積極戦略 | 弱点強化戦略 |
脅威 | 差別化戦略 | 防衛戦略 |
基本的には、➀か➁がいいでしょう。あくまでも例です。この分野に参入すれば成功すると言っているわけではありません。
ある市場(SNSマーケティング)が成長しており、当面は成長が続く(機会)としましょう。
あなたがSNSで多くのフォロワーがいる(強み)としましょう。
➀積極戦略をとると、インフルエンサーマーケティングやSNS運用代行といったことが考えられます。
それから、もう少し各分野で具体的に考える必要があります。例えば、SNS広告をうつ場合、どのSNSでどのような内容をいつ、どうやってするか?等の検討が必要です。
なお、売上等の計算はそこまで詳細にする必要はないかと思います。といいますのも、予測困難であるためです。個人事業主やスタートアップ企業の場合、月によって、年によっても何倍もの波があります。
とはいえ、当初は売上の拡大を目標としつつ、黒字は確保というのがいいでしょう。赤字だと銀行融資が受けにくくなってしまうためです。経験を積むといった面からも営業利益率や単価よりも、当初は売上の絶対額、件数を重視するのがよいのではないかと思います。もちろん、これは業界等において特色がありますし、値上げが難しいという声があるのも事実です。
サービス拡充のために・・・
ウォーターサーバーを導入することになりました。
ひよこ食い・ひよこ狩り等開業当初に気を付けること
ひよこ食い・ひよこ狩りについては一度は触れておく必要があります。
まず、ひよこ食い・ひよこ狩りは同じことなので、ひよこ狩りと用語を統一しますが、新人の行政書士や社労士等=ひよこと見立て、鶏であるベテラン中堅の行政書士や社労士が有料で色々とこれからやっていく中で必要なことを教えるというものです。
これに引っかかってはいけません。まず、セミナー等は大して役に立たないものを数十万円~100万円程度という高額で売りつけるのです。
もちろん、違法ではないですが、品位を傷つけたり、倫理的に問題があったりするものが多いです。
さらにこの定義を次のように拡大します。
「新人を業者が食い物にする」
この定義からは、私は騙されず、嘘を見破りましたが、ホームページを作りませんか?SEO対策をしませんか?リスティングリス広告等で一番最初に載せませんか?という提案はいいのですが、多くが期待した成果は上げられず長期固定の高額な支払いが発生します。
私は行政書士ですが、名簿に載るとそれを見て、電話を業者がしてきます。●●先生、代表!等と言い、新人を持ち上げて契約に持っていきます。
まず、大前提として、本当にいいもの・情報は新人のあなたが苦労せずに手に入れることはできないということです。
本当にいい情報は一部しかきませんし、もう新人にくる頃には遅いと言ってもいいでしょう。
開業のための大切な資金を詐欺や詐欺まがいの悪質業者・士業に毟り取られないようにしましょう。
小規模事業者が使える制度-私はこれをやっています。
小規模事業者等が使える制度で私が使っているものをご紹介します。
まずは、ビジネス面での情報ですが・・・商工会議所に加盟しています。地区によっては、商工会かもしれませんね。専門家派遣は個人事業主であっても、無料で利用できるのでいいと思います。担当の専門家に当たりはずれがあると思いますが、私は当たりの専門家でした。
次に、創業当時に相談したものですが・・・県や市の創業者向けの相談を受けたこともありました。公的な施設にいる中小企業診断士の方が対応しています。退職診断士(セカンドキャリアのために中小企業診断士を取得)の方は大企業目線であったり、抽象的な一般論に終始しているという点が多く見受けられました。
さて、お金が事業には必要ですが、創業融資等を利用しました。日本政策金融公庫を利用するといいでしょう。また、メインバンクからも少し借入をすることで、何かあったときに色々と相談できます。
なお、融資は返済の必要がありますが、補助金は返済不要です。しかし、審査があり、採択されることは確定しておらず、採択される方が少ない補助金が多いのが現状です。とはいえ、事業への投資を行う場合は、補助金×融資という組合せは必要不可欠と言っていいと思います。
事業で稼ぐのを攻めとすると、守りも重要です。
私が使っている制度を列挙していきます。
➀小規模企業共済
➃NISA
⑤短期前払費用
⑥少額減価償却
等々です。
法人ですと、節税の幅はさらに広がります。
また、税金についてはいきなり税理士はつけれないという場合、地域の青色申告会に加入するのもいいと思います。というのも、青色申告会経由で色々な人脈とつながれるからです。
番外編として、私は高校や大学の同窓会に顔を出していますが、これも人脈形成という意味でいいでしょう。もちろん、これはあなたが卒業した高校や大学により有益か否かは大きく変わります。
次に、玉石混交の制度としては、異業種交流会というものがあります。本当に玉石混交なので、気を付けてください。いい出会いもあれば、悪い出会いもあります。宗教やねずみ講の勧誘もあります。
とはいえ、反社等を除けば、ねずみ講やマルチの人ですらあなたが事業を始めたばかりであれば学ぶことはできます。
マルチの親分には子分がいるわけですが、どのような集客を行っているのか?話法はどうか?その他にも何か学べることはないか?等反面教師の面を含めても示唆に富む可能性はあります。
もっとも、一度そういう話を聞いたのであれば、二度そういう話は聞くのは時間の無駄です。社会勉強や詐欺に遭わないための勉強と思いましょう。
制度紹介:小規模企業共済
個人事業主等は社会保険料等の負担が少ない分、「退職金」がありません。また、万が一のときに借入できなかったり、節税がしにくかったりします。
そこで、紹介したいのが国の制度である「小規模企業共済」です。企業とありますが、個人事業主も加入できます。
また、掛け金は月7万円までですが、所得控除の対象になります。さらに、短期前払費用としても利用でき、いざというときには、払込月数に応じて、支払額の一定割合を借入れすることもできます。
退職金についてですが現在は1%程度ですが、利子がつくようです。
つまり、小規模企業共済は、「退職金」×「節税」×「万が一の際の借入」の3役なのです。
詳細は下記のリンクからご覧ください。
公式のリンクはこちら!
喫茶店やコワーキングスペースで仕事や作業をしていましたが―
フリーランス1年目の人であっても、最初の数か月は家で仕事をしてもどうにかなりますが、次第に外で仕事をしたくなるものです。
私は熊本市東区在住ですが、コワーキングスペースが遠いので喫茶店に行って仕事をしていました。喫茶店はコーヒー1杯500円で1日いると1000円は超えてしまいます。
それでも喫茶店に行って、仕事や作業をしていたのは捗るからです。なぜでしょうか?人の目等があるからではないかと思います。
とはいえ、喫茶店で隣にいる人たちに話しかけてビジネス交流とかはほぼありえないような話です。そもそも、仕事目的以外で来てる人達も多いですから、当然です。
そのようなこともあり、コワーキングスペースを利用する機会もありました。しかし、利用料等での価格優位性は喫茶店よりあるか?と言われると微妙で、交通費等がかかってしまう点や時間もかかる点が気になっていました。
とはいえ、そこでビジネス交流等ができればいいのですが、学生さんが多く(それ自体は悪いことではない!)、怪しい人たちの出入りもあり、思っているほどビジネス交流はしにくい雰囲気でした。
そこで、「一人」であったり、「始めたばかり(これから始める)」の利用者であってもビジネスに寄与するコワーキングスペースが欲しいなと思っていました。イベント等は一応あるのですが、随時という雰囲気はなく、色々と教えてくれる方もいませんでした。
成功をある程度している人から学べたり、メンバー同士が交流したりすることができればと思っていたのですが、それができないというのが熊本のコワーキングスペース等の現状であると認識しています。
と、思い5年近くが経ちました。
私は運よく人に恵まれ、自己研鑽等も試行錯誤したため事業は軌道に乗りましたが、上記の問題認識はずっと持ち続けていました。
そんな中、コロナが蔓延し、2021年から事業再構築補助金という超大型の補助金が始まりました。結構難しい補助金で、当初はお客様の支援をやっていましたが、士業・コンサルタントが人の事業に助言するだけではなく、実践してみるべきではないか?と考えた結果、2021年度最後の応募に申請し、無事採択されました。
ブログとTwitterが主たる情報発信ツールなのですが、皆様に見て頂きたいのはプロセスです。どのように、一から事業を始め、どのように成長していくのかを見ていただければと思います。
と書きましたが、補助金を使った事業であるため、交付決定を得ないと事業が開始できない状況です。これが補助金のデメリットの一つなのですが、仕方ありません。補助金外でできることを今やっています。